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当時ダントツの部数を誇っていた朝日新聞と東京日日新聞(毎日新聞)をはじめとする新聞各紙は、満州事変以後陸軍礼賛一色となり、新聞に煽られた世論は好戦ムードに染まった。各紙は号外を連発して民衆を煽り、巨額の予算を投入した戦争報道で大きく部数を伸ばし、味をしめて完全に陸軍の宣伝機関と化した。また、満州事変への関心の高まりを受けて、ラジオの普及も進み、当時約65万人だった契約者数は、半年後には105万人を突破した。この後、勇ましい戦争記事を載せ続けないと他紙に部数を奪われるため、各紙は自縄自縛に陥り、終戦まで軍部礼賛を続けることとなる。「社会の木鐸」たるべきマスコミが、日本国民を扇動して破滅に導いたといっても過言ではなかろう。