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金融恐慌を発生させ総辞職に追込まれた若槻禮次郞内閣に代わり、政友会が陸軍長州閥の田中義一を担ぐという奇妙極まりない内閣が発足した。金策に疎い高橋是清のもと政治資金に窮した政友会は、巨額の機密費を溜め込んだ陸軍に接近、なんと宿敵山縣有朋直系の田中義一を総裁に迎え入れるという暴挙を敢行し、藩閥・軍閥に対する抑止力という政党本来の存在意義を放棄した。政争のための政治に明け暮れる政党政治の堕落を象徴する事件であった。