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鉄道網の整備は資金難の政府に代わって民間優位で進められ、1902年には鉄道総延長の約7割を民営鉄道が占めるに至った。これに対し、軍事輸送における鉄道の重要性を認識した軍部と、鉄道官営化を目論む井上勝・桂太郎ら長州閥政治家の策動により、鉄道国有化法が成立、日本鉄道や山陽鉄道など主要私鉄17社が買収され、国内の幹線鉄道はすべて国有化されることとなった。桂太郎は、第二次桂太郎内閣発足に際して鉄道院を設置し、満鉄を含む鉄道行政を内閣の管理下に集約し、国家による鉄道管理体制の整備を推進した。長州閥に連なる後藤新平が、逓信大臣兼任で初代鉄道院総裁に就いた。この後も鉄道院の権限は順次強化され、1920年に原敬内閣で鉄道省に昇格した。