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日本の国運を賭けた日本海海戦は、日本の連合艦隊が戦力倍する世界最強のバルチック艦隊に挑んで海戦史上類をみないほどの完勝を収め、東郷平八郎司令長官の武名と共に戦史に輝く偉業となった。「本日天気晴朗なれども波高し」の打電や、「皇国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ」の意を示すZ旗を掲げて全軍の士気を鼓舞したことなど、ディテールまでよく知られ、現代ドラマでもお馴染みのシーンとなっている。日本側の沈没3隻に対して、ロシア側は参戦した38隻のうち21隻沈没、5隻捕縛、9隻武装解除、目的地のウラジオストクに到達できたのは3隻のみという、日本の完全勝利であった。最大の勝因は、バルチック艦隊の航路を的中させ、戦力を集中して待ち構える対馬沖で迎撃できたことだろう。可能性として対馬海峡経由、津軽海峡経由、宗谷海峡経由の3つの航路が考えられたが、外していたら無傷でウラジオストクに入港され作戦はご破算になるところであった。他の勝因としては、秋山真之の「T字戦法(東郷ターン)」に代表される作戦と兵員の練度、下瀬火薬と水雷艇の威力、旅順攻略や奉天会戦勝利による士気の向上、逆に長旅に疲れた相手方の士気低下などがあったとされる。