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1879年に発足した玄洋社は、平岡浩太郎・頭山満・箱田六輔らの明治維新に乗遅れた福岡藩士が中心となって結成した政治結社で、アジア主義を標榜し「大陸浪人」の拠点となった。玄洋社は孫文や康有為らの独立運動家を援助し、日清戦争から日中戦争、太平洋戦争に至るまで情報収集や裏工作を行って軍部を支援した。1901年には内田良平らが玄洋社から分派して黒龍会を結成し、一層活発な活動を展開した。桂太郎・児玉源太郎ら陸軍長州閥の盟友で伊藤博文暗殺を企てた杉山茂丸、大隈重信外相に爆弾を投付け右脚切断の大怪我を負わせた来島恒喜、帝政ロシアの後方攪乱工作により日露戦争勝利に貢献した陸軍人の明石元二郎、二・二六事件後に首相となり日独防共協定・北守南進政策・海軍軍縮条約廃棄で軍国主義化を加速させた広田弘毅も玄洋社に籍を置いていた。