日本史年表へ戻る
ウィーン市場の株価暴落に端を発した恐慌は世界に広がり、慌てた各国は保護関税政策に奔った。世界に先駆けて産業革命を果し自由貿易を前提に「世界の工場」に君臨したイギリスの覇権は揺らぎ、フランス・ドイツ・アメリカなど後発資本主義国の台頭もあって、列強が熾烈な植民地獲得競争を繰広げる帝国主義時代へ突入した。東南アジア諸国は概ね欧米列強の植民地と化し、インド・ビルマ(ミャンマー)・シンガポール・香港(100年間割譲)はイギリス、インドネシア(蘭印東インド)はオランダ、ベトナム・ラオス・カンボジア(仏領インドシナ)はフランス、フィリピンはアメリカ、南洋諸島はドイツに支配された。植民地獲得競争に乗遅れた日本は、日清戦争勝利で台湾を植民地化し、国運を賭けた日露戦争に勝って対ロシア防衛上必要な朝鮮・遼東半島・満州を獲得したが、国民は戦勝に浮かれ軍部主導による膨張主義は自制を失った。日本軍は日中戦争を仕掛けて華北から中国へ侵出し、継戦に必要な軍需物資を求め仏領インドシナへ進駐、米英の権益と衝突し亡国の太平洋戦争へ突進んだ。