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大久保利通派官僚の前島密(越後の豪農出身)の建白により、飛脚網が発達していた東京・京都・大阪の都市部および東海道筋で切手による郵便制度が開始された。郵便局の設置が困難な地方では、地域の名士が土地と建物を提供し、三等郵便局(特定郵便局)が設けられた。郵便制度導入の背景には、国際郵便網を日本にまで広げようとする欧米諸国の外圧への対抗と、日本独自の近代化が可能なことをPRする意図もあった。1873年には全国郵便網がほぼ完成、郵便料金の全国一律化も達成され、私営の飛脚は禁止された。郵便制度開始当初は、郵便物の強奪事件が頻発したため、郵便外務員は郵便保護銃といわれる短銃を携帯した。1875年に郵便貯金、1916年には日露戦争従軍者からの要請に応じて簡易生命保険が導入され、早くも郵政三事業の基礎が整うこととなった。