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土佐から京都へ向かう土佐藩船夕顔丸の船上で、土佐海援隊の長岡謙吉が書いた文章を坂本龍馬が「船中八策」と銘打ち後藤象二郎に提案、土佐藩による大政奉還建白の基となった。単に幕府が政権を朝廷に返上するというだけでなく、上下両院を開くことで大名の居場所を確保しつつ諸国の有志を政治に参加させ、御親兵の設置により新政府の権力強化を図り、国家の基本法である憲法を制定すべしという踏込んだ内容で、海軍の充実と通貨政策の重要性も示唆した。船中八策から「五箇条の御誓文」、自由民権運動へ繋がる民主主義の元祖は福井藩の横井小楠や由利公正であり、勝海舟に松平春嶽を紹介されて以来福井藩士と懇意の坂本龍馬は土佐藩を通じてその実現を図ったといえる。