日本史年表へ戻る
トラウトマン工作を一蹴した翌日、悪乗りした近衛文麿首相・広田弘毅外相は、蒋介石の国民政府を対手とせず、汪兆銘政府(日本の傀儡)を樹立してそちらと交渉するとの「第一次近衛声明」を発表した。近衛は深く考えていなかったようだが、この声明によって日本は自ら国民政府との和解への道を塞ぎ、泥沼の日中戦争から抜けようにも抜けられない状態に陥った。このため日中戦争はズルズルと続けられ、最終的に蒋介石を援助する英米との関係が破綻し亡国の対米開戦へと引きずり込まれることとなる。